ニュージーランドへ移住しよう!ー冒険をおそれずー

シンガポールからニュージーランドへ移住を目指す家族のブログ

シンガポールの幼児教育の高さにおどろいた話

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あけましておめでとうございます!2020年度はあっという間に過ぎ去った一年でした。昨年から始めたブログはあまり更新も思うほど頻繁にはできてませんが、今後も地道にアップデートしていきたいと思っていますので、皆様今年もどうぞよろしくお願い申し上げます!

 

月に1500ドル?シンガポールの幼児教育は高い!!

さて2022年1つ目のブログは「教育」という難しめのテーマで出発してみようかと思います。うちには3歳になる息子がいますが、ついに1月4日から幼稚園に通うことになりました。シンガポールではPreschoolとよばれるデイケアや幼稚園がたくさんありますが、その費用の高いこと!!!1ヶ月で安くても1200ドル、1500ドル、2000ドルなんていう高額な幼稚園もざらにあります。金額を見て幼稚園に通わせるのをやめようと思ってしまうくらいです。

ちなみにこれはすべてプライベートの幼稚園の金額となり、政府系の幼稚園であれば安くで通わせることが可能です(良かった!)息子が通うことにきめたのは、家から一番近くにある政府系の幼稚園です。月〜金まで通って朝3時間のみですが、月額たったのS$160です。息子はシンガポール国籍を持っているのでこの金額ですが、これは子供のレジデンスステータス(市民権、永住権、外国人)によって金額がかわってきます。そもそも来年にはニュージーランドへ往く予定だったのでシンガポールで幼稚園に通わせる気はなかったのですが、移住計画が2022年度へと繰り越しになったので、急遽通わせることとなりました。

幼稚園からお勉強!?早期教育のシンガポール

息子が通うのはNursery2というクラスで今年4歳になる子(現在3歳)が皆同じクラスになります。クラスには英語の担任の先生一人と、中国語を教える先生がつきます。いったいどんなことを学ぶのか全く未知ですが、幼稚園からがっつりと中国語を教えたり、もう一つ上のK1やK2と呼ばれるクラスになると小学校入学準備に向けてのプログラムがあるようで、授業についていけなさそうな子は補修プログラムみたいなものもあるようです。息子が最近仲良くしている2つ年上の男の子は、幼稚園以外にも週に数回、うちにチューターがきて英語と算数を学んでいるそうです。初めて聞いたときは5歳の男の子が算数!!?とびっくりしました。教科書を見せてもらうと私が子供の頃、小学校1、2年で学んだような足し算や引き算ががっつりのっていました。その子のお母さん(シンガポール人)によると、シンガポールでは、小学校入学時に足し算引き算ができていて、英語も読み書きできてないと小学校から授業についていけないそうです。小学校入学後には、掛け算をすぐ学ぶそうな。。。掛け算って、私達が小学校3年か4年くらいに学んでいたような気がします。そういえば、別のマレーシア出身のお母さんも、子供の学校で学ぶ内容が、自分がマレーシアで子供の頃学んでいた学齢より3年ぐらい早い、と言っていたことを思い出しました。

子供の国際学力テスト1位、その裏にあるシンガポールの子どもたちの苦悩

最近発表された、国際的な学力調査、TIMSS 国際数学・理科教育調査 - Wikipedia

という小学生と中学生の理科と数学の学力テスト結果(2019年度)ですが、それを見てみると小学生も中学生も理科、数学ともにシンガポールがダントツトップを誇っていました。この結果だけをみると、おぉ〜シンガポール素晴らしい!と思うのですが、こういった実際の幼稚園児からの早期学習や他国より2,3年も早くから学ばせる詰め込み教育によって成し遂げられた結果なのだと思うと、すごいと思う前に、なんだか怖いな、と思ったのが正直な感想です。国際的な”学力の高い国”の知名度の裏に犠牲になっているのは当の子どもたちです。シンガポール人のお母さんや同僚は皆口を揃えて、シンガポールの学校は本当についていくのが大変だ、勉強は辛かったと言います。

小学校卒業時点で、試験がありそれによって大学へ行くか職業専門学校へ行くかの進路が決まるようです。大学へ行く方へすすめば更にストレスを抱えながら勉強を続け、超難関と言われるシンガポールの国立大学へライバルを蹴落としながら入学し、更に勉強漬けの大学生活を送ることになります。残念ながら倍率の高いシンガポール国内の大学へ入れなかった子どもたちは仕方ないのでイギリスやオーストラリアなど、海外の大学へ留学することになります。

中には勉強についていけずにストレスを抱えて自殺する子供も結構いるそうです。それでも、彼らは大人になって同じように自らの子供を教育します。いかに大変で競争社会であるかを実体験を持って理解しているので、幼稚園の頃から早々に塾へ通わせ、英語に算数に中国語に熱心に教育します。こうやって出来上がった’優秀なシンガポール人’たちを私は何人も知っており一緒に仕事もしていますが、彼らは確かに頭の回転も早くお勉強もできるし語学にも長けてますが、何かに欠けている、といつも思います。その何かを一言で説明するのは難しいのですが、羅列するとこんな感じです。

  • 情熱
  • 一体感
  • 責任感
  • 個性
  • 柔軟性
  • 創造力
  • 冒険心
  • 元気
  • やる気

なんだかこんな感じです。わかっていただけますでしょうか。彼らはとても”優秀”なのですが、学歴だけを積み上げてきた結果、何か人間らしい大切なエネルギーとか協調性とかに欠けているような気がするのです。

将来なりたいものは会計士、学歴重視のシンガポールの弊害

以前日本語教師として働いていた時に、とても頭がよく性格も明るくクラスを盛り上げてくれる19歳の青年がいました。私は彼がとても好きでした。クラスをまとめる力があり彼がいるだけで皆笑いの絶えないクラスとなり楽しかったのです。そんな彼に、将来なりたいもの、やりたいことはなんですか?という質問をした際、「会計士になりたいです」という返事がかえってきました。当時25歳だった私は、「会計士?なんだか夢がないな〜」と思いつつも、なぜ会計士になりたいのですか?と質問しました。すると少し考えてから「姉弟も会計士をやっているし将来安泰だからです」というような返事がかえってきたと記憶しています。19歳といえば高校卒業したくらいの年です。立派といえば立派で素晴らしいのですが、自分が19歳のときに、「将来安泰だからこれをしよう」という考え方はもっていませんでした。当時教師をしていた25歳の私にもそんな考えは一切なかったのです。今、やりたいからこれをやる、であり、将来安泰だからこれをやる、ではなかったのです。

年齢を重ねた今となっては会計士という仕事は安定していて素晴らしいと思いますが、10代の前途有望な若者の”夢”としてはちょっと物足りないな、と感じました。

その後、彼は2年の兵役を経てシンガポール国立大学へ入り、卒業後、外資の大手銀行へ就職しました。子供も今では3人もできて仕事も順調、絵に書いたような順風満帆は人生を送っています。最近はあっていないのでわかりませんが、子供が一人、二人とできたくらいのときには、「僕はちょっと結婚が早すぎた気がします、もっと人生色々トライしてみたかった」というようなことを言っていました。

学歴重視の教育が子供に与えるものはなにか?親が子供に与えたいものは?

シンガポールのように学歴重視の教育の中では、子どもたちそして親たちも必死に落ちこぼれないようについていくしか道がないようです。子どもたちは容赦のない競争と比較社会に放り出され、なぜ勉強するのかもわからないまま、”まわりについていく”ことだけを目標に必死でがんばります。幼稚園から大学卒業まで、子供らしく遊ぶ時間もどんどん奪われていきます。その結果、子供がうけとるものはなんでしょうか?良い学歴?良い就職先?高い給料?

どれもあればもちろんいいものですが、その代わりにうばわれてしまった子供時代の”あそぶじかん” これは一生かかってももうとりかえしがつきません。子供が子供らしく遊ぶ、これって本当に大切なことだと思います。幼稚園児には幼稚園児の、小学生には小学生の、中学生には中学生のそのときに学ぶべきこと、があるはずであり、それは決して”高学歴のための勉強”ではないはずです。逆に学歴ばかりを重視した教育の弊害として、そのときに学ぶべきであったその後の人生にもっと助けになってくれるような自分の知恵や知識や生きる力を学べず、そのまま大人になり、勉強はできるけど何かが欠けている、と言うような人間になってしまうような気がしてそれは子供にとって本当に不幸です。どんな親も子供には幸せな人生を歩んでほしいと思っています。だからこそ、あれがいいか、これがいいか、と模索するわけですが、私はシンガポールが行っているこの”早期教育”が決して子供の成長にとっていいものとは思えず、だからこそ、ニュージーランドへの移住を必ず果たさなければと思っています。

色々と書きましたが、要は子供は自由に元気にそこそこ勉強して育ってくれればいいと思っています。

教育については今後もちょくちょくアップデートしてみたいと思います。

それではまた〜!